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稽古レポート~ 逃げない勇気、だけじゃない ~

今回は湘南藤沢道場の稽古風景です。
相手がナイフ等で振りかぶってきたときの対処方法、
「正面打ち」(剣道でいうところの「面打ち」)を
受けとめる動作を稽古しました。
素手、つまり「手刀」で練習します。

写真を見ていただくと・・・
「手刀」に「手刀」をぶつけているように見えると思います。
「なんだ、普通だな」と思われるかもしれませんが・・・

実際に相手に振りかぶって迫ってこられると
大抵の人は、受け止めるどころか
そのプレッシャーに思わずのけぞって
後ずさりしてしまいます。
人間一人、正面から迫ってくる圧迫感は
実は結構なものです。

そして、そのまま追いつめられて
いつかは・・・

相手が素手で良かったですねー、という感じです。

まず最初に必要なことは
迫ってくるプレッシャーに対して、
むしろお迎えに行くような気持ちを持つこと。

大変な仕事や、嫌なこと。
逃げ続けても、いつかは
逃げられなくなる時がやってきます。

ならばむしろ「ようこそいらっしゃませ」と
自分から迎えに行くように取り組んでしまう。

ものすごく平たく言えば
嫌いな食べ物は先に食べてしまう、
というような感じでしょうか?(たぶん)

でも、大切なのはこの後。
迎えに行ったのはいいが、そのまま
腕で真っ向から受け止めると・・・
ガツン!今度は腕が痛いですよね
相手がパワフルだと、下手をすると骨折してしまう可能性も。

話は変わりますが・・・
相手との口論を避けたいときに
皆さんはどんな工夫をしますか?

真正面から徹底的に
相手の言い分を潰しにかかりますか?
政治家同士の討論ならともかく、
相手との今後を考えて
そこまでしないケースが多いのではないでしょうか?

相手の言い分もある程度聞きながら、
こちらの言い分もきちんと伝えて、
なるべく正面衝突しない方向に話を
持っていく事もありませんか?

この「正面打ち」の受け方もその気持ちに似ています。

まずは逃げずに迎えに行く、すなわち受け入れる。
そして相手が振りかぶってきたら・・・
相手と真逆の方向に打ち返すのではなく・・・
攻撃に攻撃をぶつけるのではなく・・・

自分の腕で、相手の腕を擦りあげるように
上方向に勢いを逃がします。

腕だけでなく身体全体を使って擦りあげるので、
ちょっと練習が必要なのですが
うまくいくと、まったく痛みなく
しっかりと相手を抑えることができます。

小学生が大人を抑えることだって可能です。

対立しそうなときは、
和合できる方向を見つけ出すことが
お互いを傷付けない方法である、
ということでしょうか。

逃げない勇気のその先の工夫が
更に大切ですね。

今日も合気道に教えられます。

ただ、相手を抑えた後は
投げ飛ばしちゃうんですけどね(笑)。

→to be continued…

実心館合氣道 湘南藤沢道場
●神奈川県藤沢市鵠沼東4-6 3F ダンススタジオ・マリソル内
(JR・小田急・江ノ電「藤沢駅」徒歩9分)
●毎週土曜9:00~10:30(受付/8:45~)※第5週目は除く
⇒見学・体験入門はこちらから

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